受賞作品・生徒作品

フラワーコーディネーター・フリーデザイナーの仕事

人生を変えたドイツ研修。
"芸術"としての花の魅力を広く発信していきたい

来本 曜世さん<1998年卒>

(愛知県立蒲郡高校)
「日比谷花壇」勤務

来本 曜世さん


いとこのブライダル装飾を担当したことをきっかけに、卒業後6ヶ月でフリーデザイナーとしての活動を始めました。その後日比谷花壇に入社。現在はシニアデザイナーとして、後輩の指導や、企業の広告やイベント用装花の制作などを担当しています。

広告やイベントの仕事ではコンセプト作りからデザインまでを考え、企画提案も行います。企画書とデザイン画に目を通したお客様が、仕上がりをパッとイメージできるかどうか。それがプレゼンテーションでは重要なポイントだと思いますね。企業相手の場合は、その会社の業務内容だけでなく、同業他社が何をしているのかまで調べます。そのうえで、自分だったら消費者としてこんなイベントがあれば嬉しい、というところからコンセプトを練ることもあります。常に調査や勉強が求められる仕事ですね。

在学中に最も印象に残ったのは、ドイツへの研修旅行です。世界的に有名なフラワーデザイナー、ペーター・アスマン先生の特別授業を受けました。そのときに先生がおっしゃった「自然界にあるものを、より美しく変えることが私たちフラワーデザイナーの仕事」という言葉に深い感銘を受けたからです。切り花をより美しく見せることがフラワーデザイナーの使命なのだと、このとき初めて理解しました。以来、自然界に存在するものの命を預かって商品や作品を作っているのだという意識や自覚は、仕事をしていくなかで年々強くなっています。

2009年6月に「I・NO・CHI」という個展を東京と名古屋で開催しました。写真家さんとのコラボレーションでした。制作期間は約1年。最初の4ヶ月までは次々とアイデアが浮かんだけれど、それ以降、煮詰まってしまって。丸1ヶ月頭を悩ませても何も浮かばないこともあり、頭痛になったことも。でもなんとか乗り越え、おかげで自分自身の発想の仕方を知るヒントにもなりました。ご来場くださったお客様から、「見てよかった」「あなたの言葉に力をもらった」と多くの感想をいただき、とても幸せな経験となりました。

将来の目標は、芸術としてのフラワーデザインの魅力を、花業界以外のさまざまなフィールドに出て伝えていくことですね。命ある花尊さや、花の持つ癒しの力を、"芸術"という形でどんどん発表していきたい。フラワーデザインの仕事からは、一生離れられないと思います。

自分がイメージしたものが形となり、
お客様と感動を共有できる瞬間が幸せです

宮澤 由華さん<2001年卒>

(山梨県立白根高校)
「ミューズツリー」開業

宮澤 由華さん


卒業後は花屋で経験を積み、その後フリーデザイナーとして独立しました。花束、アレンジメントなどのオーダーメイドギフトの受注、店舗のディスプレイやブライダルを初めとするイベント装飾などが仕事の中心です。そのほかフラワーデザイン専門誌での作品発表や、ミュージシャンとのコラボレーションなど、さまざまな分野で活動をしています。

お花はとても繊細です。1本生けるにも、そのときの自分の感情が反映されてしまいます。気持ちがぶれているときれいに挿せないし、よい作品、商品は作れません。ですから、小さな花束を一つお届けする場合でも、受け取るお客様にどういう気持ちになっていただきたいか、それをしっかり固めてから取り組むようにしています。

またフリーデザイナーとしての自分のオリジナリティを、クライアントさんの要望に沿いながら表現することも必要です。色彩の先生について勉強したり、作品をきれいに撮るために写真についても学ぶなど、自分の引き出しを増やす努力は欠かせませんね。

学校では、花のデザインに必要なものを総合的に学べたことがよかったです。色彩学では配色について、造形学では花をアレンジする場合の比率など、身につけた基本的な知識はあらゆる場面で役立っています。空間装飾の実習を経験していたことも、初めてパーティ会場の装飾を一人で請け負ったときには心強かったですね。どこに目を向けてデザインを考えればよいのか、ポイントはだいたいわかっていましたから。

個性豊かな先生や海外のフラワーアーティストの方々からは、精神面でも大きな影響を受けました。皆さん、花の仕事への愛情と情熱が半端ではないんです。自分自身がどう花と関わっていきたいのかを考える指針になりました。

卒業してお花屋さんに就職すると、最初は葛藤があるかもしれません。お店にはそれぞれ個々の仕事のスタイルがあります。専門学校で身につけた新しい技術やデザインのアイデアが、必ずしも就職したお店で受け入れられるとは限らないからです。でも、それに負けずにぜひ花の仕事を続けて欲しいですね。どのお店に入っても、必ず学ぶことはあります。花屋としての経験があるからこそ、学校で勉強したことが活きてくる場合は多い。焦らずに「今自分が学ぶべきことは何か」を常に考えながら、ステップアップして欲しいと思います。

今後の目標は、異なる分野で活躍するアーティストの方々とのコラボレーションを、さらに多く実現させることです。お花が入るだけで、空間はパーッと明るい雰囲気になり、生き生きしてきますよね。そんなお花の素晴らしさにまだ気がついていない人に、お花の魅力を伝える活動をしていきたいと思っています。

日本にはないドイツの文化を知り、アイディアが広がった

中村 佳代さん<1999年卒>

(福岡県立小郡高校)
「ドイツ・ケルン花店」勤務

中村 佳代さん


3年間勤めた花屋を退職し、さらに自分の技術を伸ばすために、ドイツの店で1年間働きながら学ぶことを決意しました。私はドイツ・ケルンの花屋で、商品の作り置きや、お花のお届け、ブライダルや葬儀のリース作りなどを担当しました。日本と違うのは、アレンジする時に生花だけではなく、ドライフラワーや個性的な資材を組み合わせるところ。たとえば、日本ではあまり見かけない水牛の角はドイツの定番で、花と組み合わせたアレンジをお店でもよく販売していました。日本にない文化を知り、新しい資材を扱うことで知識も増え、アイディアの幅も広がりました。ドイツへ行きたいという思いはずっとありましたが、実際に行くためにどうすれば良いか分からず迷ったこともありました。でも、ドイツ留学の情報を得たり、語学学校に通う中で次第に夢が現実となり、現地で学べたことは自分の技術向上にも繋がり、留学して本当に良かったと思っています。現在はドイツ国立花き芸術専門学校で学び、帰国後花屋を開業されているオーナーのもとで働き、さらに実力を高めいずれは花屋を開きたいと考えています。

求められるクオリティが高いからこそ、"かんばろう"と思える

辻 加奈子さん<2003年卒>

(北海道江差高校)
「ホテルコンラッド東京(ユー花園)」勤務

辻 加奈子さん


東京・港区にあるホテル「コンラッド東京」のレストランウエディングの装花を担当しています。数年前、コンラッドの花の美しさにひと目惚れ。とにかくスタイリッシュで、これまで見たどのホテルやお店の花とも違っていたんです。「こんな仕事がしたい!」と思い、さっそくコンラッドに入っているお花屋さんを調べてユー花園を知り、履歴書を送りました。思いがかなってコンラッドを担当する部署に入れたときはうれしかったですね。

新郎新婦と打ち合わせをして要望をお聞きし、デザインのイメージを考えることからが私の仕事。そもそもコンラッドを選ぶお客様は、こだわりの強い方が多いんです。ですから、例えば「青い花だけ使って欲しい」とか、華やかな花模様のドレスの写真を見せられ「このドレスの一番似合う花を」など、こちらが想像もしていなかったようなご要望に驚くこともしばしば。でも、それに対して頭を使って考えることがすごく楽しくて。正直、まだ社歴の浅い私がここまでやらせてもらえるとは思っていませんでした。でも、ノウハウ豊富な先輩方もいますし、「やればやった分だけどんどん仕事を任せてくれる」という社風はとてもやりがいがあるますね。

デザインが決まると、作業場でつくりこみを行い、当日ホテルに運びます。現場では私たちもホテルスタッフですから、基本は黒のスーツ。髪型や立ち居振る舞いにも気を配ります。苦労して準備をしてきたぶん、当日、新郎新婦の喜ぶ顔を見られると、うれしさもひとしおですね。

仕事に対するプレッシャーは、もちろんあります。私見ですが、他のホテルに比べてもコンラッドの花のクオリティが一番高い。それだけプライドをもって仕事をできるのは幸せですが、コンラッドの"洗練"を表現するためには、普通じゃダメなんです。きれいにつくれて当たり前。求められるレベルは非常に高いので、もっともっとデザイン力をつけたいですね。それから、教養。打ち合わせでは、映画や絵画など、お客様の好みのものから話が広がることも多いんです。ですから、幅広い教養を身につけられるよう、努力したいですね。

高校卒業後、北海道の江刺から、この学校に入りたくて上京。学費を自分で稼ぐために、働きながら学べる夜間部を選びました。夜間部はみんな本当に中がよくて、毎晩授業の後は飲みに行っていましたね。今、あのころの夢はかないました。上京を決意した10代の決断は間違っていなかったと心から思います。今の職場でもそうですが、がんばれば必ず道は開ける。これからはさらに高いところを目指して、努力を続けたいと思っています。

お客様からの喜びの声が励みに

大澤 希美さん<2008年卒>

(埼玉県立飯能高校)
「FLORST ISHIHARA Mariage」勤務

大澤 希美さん


高校時代何か自分に合った仕事がないかと考えていたところ「花の仕事がいいな」と思い入学しました。

学校ではデザイン重視でさまざまな花の生かし方を学びましたが、検定のための勉強がやはり基礎になっており、そこで身につけたアウトラインのとり方や技術が今でもおおいに役にたっています。

卒業後はブライダル、葬儀の部門がある花屋に勤務し、私はブライダルを担当しています。式が終わった後、「思っていた以上にお花がよかった」などと声をかけられると本当に喜びがこみ上げてきます。いつもお二人の出会いやこれから築きあげる家庭のことをうかがいながらデザインを考え、つくることは楽しいものです。

この他、ブライダルフェアの新商品の提案や結婚情報誌「ゼクシィ」掲載用の写真撮り用の作品づくりやスタイリストなど常にデザインを考える毎日です。

今は、ブーケ作りに全力。とことん自分を試したい

天田 朱美さん<2008年卒>

(群馬県立高崎北高校)
「クラブハウスウエディング リビエラ」勤務

天田 朱美さん


中学校時代から自分を試したいと強い希望がありました。

人気のハウスウエディングの結婚式場に就職し1年目は仕事が次々と広がる中で、ブライダルフェアの会場に飾る装飾のデザインを任せてもらい、学校で学んだ知識・技術をフルに使い思いっきり取り組み完成させたことが一番記憶に残ります。2年目からは、ブーケを専門に作るチームに入りお客様との打合せから製作まで一通りすべてをこなしています。完成したブーケをお持ちしたときに満面の笑顔で喜んで頂く姿を直接目にすることができやりがいを感じています。年間500〜600個のブーケを創る今の仕事は充実しています。でもまだまだ自分自身のさまざまな可能性に掛けたいと思いいろんなものに関心を持ち自分の幅を広げているところです。いつか自分らしさを最大限に出せるところで大きく挑戦をしてみたいと考えています。


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