2017.06.27
横浜の西洋館7館で毎年開催されるイベント「花と器のハーモニー」。
昨年はプロのデザイナーにまじり学生として初めて2年生が装飾に参加し、装飾を担当した山手111番館には9日間で約11000人のお客様が訪れ、大好評を得ました。
そして今年も、「花と器のハーモニー」に参加することが決定し、昨年先輩の活躍を間近で見ていた新2年生が山手234番館の装飾を担当しました。
山手234番館は昭和30年代、4戸のアパートとして利用されており、現在1階はアットホームな雰囲気のダイニングルーム、2階は明るく開放感のあるギャラリーとなっています。
2年生は1月から下見をし、館の空間や特色を捉え、季節感、それに合う植物も考慮しながら装飾のデザインを起こしました。
1階のダイニングテーブルは、爽やかな風がテーブルの上を通り抜けるイメージで制作。
みずみずしく輝くクリアな土台に色とりどりの花を合わせてお客様をお迎えし、今にも食事の会話が聞こえてきそうな空間をめざしました。
食器にもこだわり、初夏の雨が作った波紋を思わせるブルーの器が配されました。
1階は他にも、実際に婦人が暮らしているような部屋の装飾、クロード・モネの絵画「睡蓮」をイメージした中庭の作品、野菜を取り入れたキッチンの作品等、アットホームな雰囲気に合わせた装飾が施されました。
一方2階は、3つの部屋を通して1つのコンセプトを作り上げるデザイン性豊かな空間となりました。ここでメインになるのは、花の迷路。白い土台の中に花を飛ばして、「道」を作りました。
この「道」を通ると、まるで生命誕生の泉が湧き出ているようなオブジェが待ち構えており、見る人によって印象が変わる、不思議な世界を作り出しました。
7日間に渡り開催されたこのイベントで、山手234番館には会期中約15000人のお客様が訪れました。