
2009.10.29
10月1日(木)に行われたフラワーフェスタ
HANABI~華魅・輝く瞬間~
今年も多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
本校学生が制作・演出・運営を手がける、空間装飾やデモンストレーションなどで、花の魅力をお伝えするショー(舞台)です。テーマ別に各チームにわかれ、授業で身につけた技術を用い、新たな花の表現を発表。様々なシーンの花を表現し、花の可能性を広げます!!
テーマは華魅・輝く瞬間
植物に魅せられて、植物と共に生きることを選び、この学校に集まった私たち。日々の授業でたくさんの花や緑に触れるたび、植物の持つ大きな力に驚かされます。
植物と向き合うこと、作品と向き合うこと、それは自分自身ともしっかり向き合うこと。花の命は短く儚いものです。その尊い命を預かった私たちは花たちにさらなる輝きを与えてあげたい。今ここでしか出会うことのできない植物たちの一瞬の輝きを表現したいと、想いをひとつにカーネーション・アンスリウム・ラン・バラをモチーフに4チームを編成し、各チームが様々なスタイルの表現に挑戦しました。
aカーネーションa
昔むかしのお話しです。
太陽神アポロンの祭壇を飾る冠作りの名人ソニクス。
人柄も良い彼女でしたが、そんな彼女を良く思わない者に殺されてしまいます。
彼女が暗殺されたとき、ひどく悲しんだアポロンは、彼女の亡骸を虹色に輝くカーネーションに変えました。
『あ!今日は母の日だよ!こんなときにソニクスがいてくれたら...』と姉妹の会話で後半がスタート。
母の日に贈る花束と空間装飾。
空間装飾はお母さんへの感謝をイメージして、家事用品とカーネーションで製作。
異素材を組み合わせるという難しい空間装飾もカーネーションの花の特性(形や姿)を活かし、
最後は舞台に【THANKS】の文字が!普段言葉に出来ない気持ちを花に託します。
母の日と神話。2つのストーリーを合わせた暖かい舞台となりました。
aアンスリウムa
アロ~ハ♪ゆったりしたハワイアンの音楽に合わせて踊るフラガール。
そんな牧師さんの説明を聞きながら...前半ラストはアンスリウムをふんだんにつかった、ハワイアンウエディング!
ハートの部分は花びらではないの?...ハートの部分は花を守るための葉っぱが進化したもの。とがった部分が肉穂花序といい、小さな花が集まっている部分なんです。
このようにハワイで生産が盛んになったアンスリウム。日本に入ってきたのは、明治時代のことでした。
しかし、花材として普及したのは昭和20年後半。当時目新しかった前衛いけばなで使用されて以来、日本でもいけばな・アレンジ・ブーケと幅広く使われてきました。
後半は南国の暖かなアンスリウムのイメージとは打って変わって和とアンスリウム。
aランa
インドの古い伝説で、ランによって一命を取り留めたというお話しがあることをご存知でしょうか?
昔々、身分は低いけれどもとても美しく?心のきれいな娘バニラと、ちょっと頼りない王子がいました。許されぬ恋におちた2人は人目をしのんでこっそりあっていたのです。
ランチームはそんな伝説をもとに、童話風の劇にアレンジ!
バニラが育てているかぼちゃ畑からお話しは始まります。
それを見つけた王子は動転。すぐに物知り賢者に花を持って聞きに行きます。
今日ランがこんなにも身近に見られるのは、人工交配の技術が進み、簡単に発芽させることが出来るようになったからです。昔、ランが自然繁殖で種子が発芽する可能性は20万分の1でした。
『ランの香りは毒にもなるが、薬にもなるのじゃ。』と賢者。王子はバニラの目を覚まさせるため
小人がすむ深い山奥に一人で向かいます。
無事小人からランを受け取る王子、しかしこのランには副作用が...?
最後はちょっぴり成長した王子と見違えるほど美しくなったバニラの結婚式。
胸元から床に着くくらいの長さのバニラの胡蝶蘭ブーケは圧巻。
コミカルなストーリーの中に、うまく色々な装飾花を取り入れていたランチーム。
最後はランいっぱいのにぎやかで華やかな舞台となりました。
eバラチームe
バラと共に生きた4人の女性を紹介。美の女神アフロディーテ。バラの誕生です。
アフロディーテは愛を司る女神と言われ、三美神の審判で最高の美の女神として選ばれました。神話において、バラはアフロディーテが誕生した際に、同時にこの世に生を受けた花と言われています。
古代エジプト女王クレオパトラは広間の床に、足が埋まるほどのバラを敷き詰めてシーザーを出迎えたりと、バラの見た目の上品さと、独特の香りの持つ魔力で古来から人々を魅了してきました。
ルイ16世の妃マリーアントワネット。100枚の花びらという意味を持つロセ・セントフォリアミニというバラを好み、バラを調香した香水を愛用しまし、バラの香りが世界に広まるきっかけを作ったとされています。
Ladies&Gentleman. I intereduce to Mr....Maruuuuoka! Its Rose show time!!!!!
軽快な声と曲に乗せて後半はヘッドアクセサリーのフラワーショー。
デザイナー丸岡の花束から始まり、ローズショータイムがスタート。
最後はデモンストレーションしたオブジェの前で全員集合。
ゴージャスにもキュートにもロマンチックにも変身するバラ、バラと共に生きた4人の女性が象徴されるような装飾はとても見ごたえがあり、華々しくフィナーレを飾りました。
e実行委員e
チームが決まるずっと前から、今回のフェスタについて考え、司会・大道具を一年生から向かえ、7人で頑張ってきた実行委員。
フェスタを動かす立派な大黒柱で、縁の下の力持ち。時にはみんなを守る屋根にもなりました。
表に立つのが苦手な5人が行うのは、チームとチームをつなぐ幕間。怒られながらも精一杯、大切なポジションをやり通しました。
今年は初めての試みで、先生に感想を聞く突撃インタビューを行いました!ポロシャツは実行委員長のデザインで製作!学校の略称JFDCの文字が背中で輝きました!
どの花にもそれぞれ輝く瞬間があるように、どのチームにもそれぞれたくさんの輝きがありました。
それは支えてくれた家族・友人。指導下さった先生・スタッフの方々。共に作り上げた仲間がいたからです。グランドフィナーレは会場を取り囲んで、花の旗を振り会場全てで最高のステージを作り上げました。
これほどまでにひとつの花と向き合ったのは初めてのことだったでしょう。そしてこれほど仲間と語り合い、ぶつかりあったのもはじめての経験です。だからこそ、結ばれた絆がありました。だからこそ素直に感謝の気持ちが持てました。最後は各チームリーダーからチームのみんなへ感謝の気持ちを。実行委員から1年生へ感謝の気持ちを。
この先植物を扱い植物と共に生きていく私たちにとって、『植物と向き合い、植物の更なる魅力や価値を見出し、それを人へ社会へ発信していく』ことが、とても重要なことになるでしょう。
その思いを胸に、今年も花に大きくスポットを当て上演いたしました。
学生のご家族・ご友人・卒業生・先生・花屋・市場・結婚式場など現場で活躍されている方々、他多くの方々にご来場いただき、本当にうれしく思います。誠にありがとうございました。
来年はどんなテーマで、どんな花との出会いがあるのでしょうか...。
皆様と会場でお会いできることを楽しみにしております。