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 学校法人 日本フラワーデザイン専門学校 フラワーデザイン授業レポート

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Posted on 2008.06.03 - 授業レポート -

9 レイアウトの実習


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DSC_0034.JPGのサムネール画像

 

「今日は皆さんにレイアウトの実習をしてもらいます。はさみとのりは用意してきましたね?」

と岡先生。

先生からは、A3の大きさの黒い紙1枚と、水色と黄色の小さい紙が配られる。お花を使わないで、どんな実習をするんだろう?

美を作り出すための造形規準の1つ、レイアウトは、位置や空間のバランスを考えて植物素材を作品の中に配置していくこと。そのための具体的なテクニックとして、グルーピング(何本かの植物でグループを作って挿すこと)、列組み(2つ以上の素材を一定の間隔をとりながら列にして配置すること)、段つけ(アップダウンをつけて素材を挿すこと)があることは、先週の授業で習いました。

 

「今回は列組みの効果を平面上で確認してもらう実習です。水色と黄色の紙で好きな形を切り抜き、まず"素材"を作ります。四角、丸、三角など、単純な形のほうがいいわね。それらを黒い紙の上に並べてリズミカルな列組みを構成してみましょう。同じ素材の大小の組み合わせてもいいし、異なる形や色の素材を組み合わせて1つのグループを作り、それを繰り返して並べてもいい。大切なのは、リズムが感じられるようにすること。シンメトリーとアシンメトリーの列、両方を作ってみましょう」

リズミカルな列って、どういうものだっけ?先週のノートを見ると、

 

 

gi.JPGのサムネール画像「異なる素材を異なる間隔で規則的に繰り返して並べると、リズミカルな列になる」って書いてある。

とりあえず、大きさの違う四角を切って交互に並べ、シンメトリーな列を作ってみる。

いまひとつリズム感に欠けるかな・・・。もっといろんな形が入ったほうがいいのかな。それで丸や三角なども作って並べる。

 

 

 

 

アシンメトリーは、左右が非対称となる形のこと。並べていくうちに間隔やバランスのとり方に迷ってしまって、気がついたら列じゃなくて輪になってしまった・・・。

 

 

DSC_0016.JPGのサムネール画像 

やり直し。単純に大きさの違う丸だけで構成してみると、うまくできた。

 

 

実習のあとは、皆の作品見ながら先生の講評を聞く。

 

 

 

「シンメトリーとアシンメトリーの違いや、列の定義がわかなくなってしまった人もいたみたいね。でもこうやって作品を比較してみると、リズムを生む要素とは何か、感じ取れるのではないかしら。まず、列の印象を明確にする必要があって、そのためには素材と素材の空間を適度にとることが大切。シンメトリーよりはアシンメトリー、直線よりは曲線、素材に大小の変化がついている方が、リズミカルな印象は増します。ただ規則性がないと統一感はなく、統一感がないとリズム感も生まれません。

列組みは、舞台やホールなど広い空間での装飾の際、見る人の意識を集中させる効果があります。フラワーデザインのテクニックの中でも重要なものです。今回のように切り紙を使わなくても、紙面を舞台の平面図に見立て、鉛筆でオブジェの配置を決めるようなつもりで列を描いてみるのも練習になりますよ」

舞台装飾や空間装飾など、お花を使っての装飾って、さまざまな可能性があるんだ。今勉強していることは全てアレンジメントだけでなく、広い分野で活かせるものなんだね。

 

 

 

午後の実習は、「並行装飾的」のアレンジメント。前回はひまわりで作ったけれど、今日はガーベラ、スプレーカーネーション、アゲラタム、ソケイを使います。

 

howa.JPG「植生的は、植物が自然に生えている様子を表現するアレンジメント。対する装飾的は、華麗な豊かさを表現します。今回は茎のラインで明確な並行を作るため、ガーベラの茎にワイヤーを入れて整えてみましょう。

と斯波先生。

 

 

 

 

 

 

DSC_0042.JPGのサムネール画像ワイヤーを使うのは初めて。なんだかプロに一歩近づいた感じ!ワイヤーテクニックにもいろいろあるそうだけど、今日習うのは茎の中心部に挿し込むインサーションという方法だそうです。

 

  

 

 

 

 

DSC_0045.JPGのサムネール画像 DSC_0049.JPGのサムネール画像左手で花を上に向け、中心にワイヤーを挿していく。簡単にできるのだとばかり思っていたけど、真っすぐ入らずに途中で茎が折れてしまったりする・・・。

「茎が折れちゃったー」

「せんせーい、どうやってなおせばいいですかー」

教室のあちこちから、救いを求める手が上がる。私も挙手・・・。先生から、別のワイヤーを挿して折れた茎をつぎ、緑のフローラルテープで巻くという応急処置の仕方を教わる。まるで怪我をして、包帯で巻かれたような姿になったガーベラたちが痛々しい・・・。

 

DSC_0055.JPG「検定試験のときは、ついだお花を使って作品を作ると減点になります。今日は各自に10本のガーベラが配られていますが、茎の折れたものは除いて、9、8、7本と、本数が少なくなってもできるよう、構成を考えておきましょう。その場合でも、主のグループ、対抗するグループ、寄り添うグループのグループ分けと、各グループの花の分量を8:5:3の比率にすることに変わりはありませんよ」

 

 

 

 

 

レイアウトのテクニックの一つ、グルーピングについては先週の構成理論の授業で習ったばかり。グループ分けをして強弱をつけることで、フラワーデザインにメリハリと面白味が生まれるんだ。理論を勉強してその意味を理解しておけば、ハプニングにも慌てず対応することができるのだと思う。

「ワイヤリングばかりに気をとられて、アレンジメントの構成の基本を忘れないようにね。ガーベラとカーネーションの段つけはできてますか?」

と先生。

 

 

段つけも、先週習ったレイアウトの方法の一つ。花材にアップダウンをつけて挿すことで作品の中に空間が生まれ、立体感や奥行き感、リズム感も加わり、植物全体の姿や動きを見せることができる。

これまでは先生の説明に沿って手を動かしていただけだったけど、勉強するうちに効果を自分で具体的に考えられるようになってきた!

 

 

DSC_0052.JPG  no.JPG 

時間に、他のクラスメートの作品を見てまわる。

全員、同じ花材を使って、同じアレンジメントを作っているのに、それぞれ印象が違うし個性があるなぁ。参考になるアレンジメントの特徴はノートに書きとめておこう。

 

DSC_0078.JPGのサムネール画像  DSC_0075.JPG


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